宗教間の調和と宗教心の醸成こそが平和の源泉

広島で第12回超宗教フォーラム

広島市内の会場で2月12日、「第12回超宗教フォーラム in 広島」が開催され、天台宗聴行庵の東和空住職を囲み、平和大使など13人が集いました。

本フォーラムは、国連「諸宗教調和週間」の記念行事として行われたもの。冒頭、世界平和と異なる宗教間の対話・協力の推進を願って、東和空住職の声明(しょうみょう)と祈りの時間が持たれました。

続いて住職が基調講話を行い、仏教の「戒律」について、自身が守るべき「戒」と集団における「律」に分けて解説しました。

また住職は、聖徳太子の17条憲法の17番目で定められた、「独断しないで議論を尽くすこと」の重要性を引き合いに、日本の現憲法の改正問題に言及し、必要に応じて改正するとしてもあくまで論議を尽くすべきであること、さらにそれを正しく適用できる賢明な指導者が願われていると指摘しました。

フォーラムではこのほか、イスラエルの攻撃によって家族を殺されたパレスチナ人医師が「それでも、私は憎まない」という信念のもと、イスラエルで働く医師として活動を続け、両者の対話を求め続けた実例などが取り上げられました。そして、「誰も憎まない」という宗教的信念あるいは信仰こそが、自己の内面の平安(インナー・ピース)から周囲のコミュニティへのローカル・ピースへ、そして世界平和(ワールド・ピース)へと繋がっていくのではないかといった問題提起がなされました。