宗教性を背景とした青年ボランティアが生み出した絆と調和

第97回超宗教フォーラム

東京都新宿区内の会場で5月17日、宗教者平和大使協議会主催の第97回超宗教フォーラムが開催され、神道、仏教、キリスト教を代表する宗教者ら約30人が参加しました。

今回は「平和構築に対する宗教者の責任」のテーマで、宗教性を背景とする青年ボランティアの活動について報告が行われました。また、日本の宗教者平和大使の今後の取り組みと課題を議論する場ともなりました。

まず、石丸志信・世界平和宗教連合会長が、2011年3月11日の東日本大震災発生以降、超宗教フォーラムとして、各地で被災者追悼慰霊祭を行ってきた経緯を振り返り、報告しました。

続いて、青年ボランティアグループ「U-Peace」の加藤善斐徒キャプテンが、同じく東日本大震災以降現在まで、7年間にわたり被災地復旧、復興ボランティアを続けてきた実践報告を行いました。

U-Peaceはこれまで、のべ155回、998カ所の現場で活動してきており、祈りに基づく彼らの活動は現地で被災した人々にも感銘を与えています。

加藤氏は報告の中で、家族を失った悲しみのあまり神仏を恨んでいた被災者が、ボランティア青年の活動に何度も助けられ、逆に神様が助けてくださっていると思えるようになったと語ったエピソードや、他のキリスト教ボランティアグループが献身的に活動するU-Peaceメンバーに「聖書のとおりに生きている」姿を見出し、「神様が送って下さった」と話してくれた例など、活動を通して宗教間の壁を超えた信頼関係を築くことができたと語りました。

また、U-Peaceの活動に参加した青年たちからも「人と人との絆の大切さを強く感じて、自らの家族の関係を改善できた」「将来の夢が見つかった」といった前向きな感想が寄せられたといいます。

続いて、UPFの友好団体である世界平和青年学生連合のプロジェクトコーディネーターを務める河野弘暉氏が、「世界平和の森づくり」プロジェクトの実践報告を行いました。現在、地球温暖化による気候変動の要因の一つとされているのが亜熱帯雨林の森林伐採。河野氏はインドネシアのバリ島で展開している植林ボランティア活動を通じて、こうした状況を改善すると共に、この活動が人間と自然の調和を取り戻す活動でもあると強調しました。